DayGlo
DayGlo 社の起源
1930 年代にボブ&ジョー・スウィッァー兄弟によりアメリカ・クリーブランドにて発明されたデイグロ蛍光顔料は、第二次世界大戦中、地上最前線での自軍車両に対する空爆支援で誤爆防止マーキングとして米国陸軍で正式採用された。その後1946 年に発明者である両名により、DayGlo Color Company が設立された。
航空機向けマーカーとして活躍
1950 年代後半の航空機ブームで頻発した空中衝突防止のマーキングとして重宝され、米国大統領専用機"Air force one"も当時の大統領アイゼンハワーを守るため米国政府はデイグロ蛍光顔料を採用しました。
一般消費者向け製品に導入される
1959 年に民生用途への導入が開始され、プロクター&ギャンブル(P&G )とのタイアップで同社の主力洗剤"Tide"にデイグロカラーが消費者市場に登場しました。その後現在まで洗剤・カーケア用品のボトルはもとより、食品・洗剤パッケージ誌 表紙等の印刷物、家庭用塗料、水性ペンといったものから、デジタルカラーとしてカラープリンターのインクにデイグロカラーは使用されております。
環境・安全面についての配慮
環境、安全面ではISO-9002 を業界でいち早く取得ノンホルマリン製品が他社と比べ多いところから、デイグロの姿勢が理解頂けると思います。デイグロカラーは世界における蛍光顔料のトップメーカーとして、これからも私達の身近なところで輝き続けていきます。
蛍光顔料・染料のメカニズム
色彩の視覚は、可視スペクトルと残余の吸収光で構成する白色光のある部分の限られた反射によって得られます。例えばオレンジ色は照射する光線中オレンジ色の部分のみを反射し他色を吸収します。又、吸収された色は熱として分散しますが、照射光線中にオレンジの光が含まれない場合、表面は黒色に見えます。蛍光色は紫外線又は可視光線の波長(青、紫、緑)を反射光として同波長の可視光線に変化させる事が出来ます。従って蛍光色の表面に見られる色は反射光と放射光が重複したもので、一般色で最も明度の高い色彩の場合、可視光に含まれる色彩エネルギーの約90 %を反射しますが、蛍光色ではその反射が200〜300 %になります。デイグロ蛍光顔料は蛍光を発する染料を、熱可塑・熱硬化性といった有機樹脂と固着溶解し、微粉化したものです。蛍光染料又は蛍光を発する物質のままでは、酸、アルカリ、日光、その他の影響で容易に蛍光としての輝度等を失うため、着色剤として安定させる為には顔料化の必要があります。