ユトルーナ 準水系洗浄剤
ISO14000時代の新洗浄剤
「ユトルーナ」は、トクヤマがこれまで長年にわたって培ってきた洗浄剤および洗浄システムに関する技術を基に完成させた、剥離型の洗浄剤です。
「ユトルーナ」は次のような優れた特長を持っており、塩素系溶剤の代替洗浄剤として様々なニーズに対応できるものと確信します。
特 長
- 不燃性
- 排水処理は不要
- 環境に優しい
- 高い洗浄性
- 優れた経済性
- 液寿命が長い
- システムがシンプルでコンパクト
- 各種素材に対する影響が少ない
消防法上の危険物には該当しません
ノンリンス方式で洗浄することを標準システムとしていますのでリンス排水は出ません(標準システムの場合)
毒性が低く環境に優しい洗浄剤です
塩素系溶剤並の高い洗浄力です(標準システムの場合)
塩素系溶剤並の低ランニングコストで排水処理も防爆設備も不要です(標準システムの場合)
有効成分の劣化、損失が殆ど無く、長期間の使用が可能です
工程が【洗浄→乾燥】の2工程のみのシンプルなシステムです(標準システムの場合)
ユトルーナな殆どの樹脂に対して影響を与えません
ユトルーナの洗浄原理と脱脂メカニズム
洗浄原理
「ユトルーナ」にワークを浸す
「ユトルーナ」がワークとの間に浸透し、油を剥離する
剥離された油が、比重によって上昇。オーバーフローで液面の油を除去する
油とユトルーナを油水分離器で分離。ユトルーナを洗浄槽に戻す
洗浄原理
ユトルーナ洗浄システムフロー
ノンリンスタイプ(金属部品の例)
リンスタイプ
スプレータイプ(帯版・フープ材の例)

ユトルーナ基本性状
原液性状(代表値)
| TSA-N | TSA-S | |
| 主成分 | グリコールエーテル | |
| 外観 | 無職透明液体 | |
| 沸点(℃) | 100以上 | |
| 引火点(℃) | なし | |
| 水分(vol%) | 25 | |
| 比重(20/4℃) | 0.98 | |
| 表面張力(N/m)20℃ | 30×10-3 | |
| 粘度(Pa-s)20℃ | 12×10-3 | |
| 蒸気圧*1(Pa)20℃ | 1760 | |
| 消防法 | 該当せず | |
*1:主成分のグリコールエーテルの蒸気圧は約10Paであるので、表中の値は殆ど水の蒸気圧です。
TSA-Nの希釈時性状
| 2倍希釈 | 3倍希釈 | 4倍希釈 | |
| 水分量(vol%) | 62.5% | 75% | 81.25% |
| 比重(20/4℃) | 1.00 | 1.01 | 1.01 |
| 表面張力(N/m)20℃ | 31×10-3 | 31×10-3 | 32×10-3 |
| 粘度(Pa・s)20℃ | 4.6×10-3 | 2.9×10-3 | 2.2×10-3 |
| 蒸気圧*2(Pa)20℃ | 2,220 | 2,250 | 2,270 |
*2:主成分のグリコールエーテルの蒸気圧は数Paであるので、表中の値は殆ど水の蒸気圧です。
グレードと用途
| グレード | 用途 |
| ユトルーナ TSA-N | ノンリンス用 |
| TSA-S | スプレー用 |
洗浄力比較
| 洗浄剤 | 洗浄条件 | 残油量(mg/m²) | 脱脂率(%) |
| ユトルーナ TSA-N | 50℃、浸漬60秒 | 0.5 | 99.7 |
| トリクロロエチレン | 0.5 | 99.7 | |
| A社剥離型洗浄剤 | 5.0 | 97.2 |
被洗浄物:SUS、 付着油:圧延油、177mg/m²
樹脂及びゴムに対する影響(装置部材への使用を保証するものではありません)
| 樹脂名 | 1Hr浸漬後(50℃) | 22Hr浸漬後(50℃) | ||
| 重量変化率 | 外観変化 | 重量変化率 | 外観変化 | |
| ABS樹脂 | ◎ | − | ◎ | 変色かさつき |
| アクリル樹脂 | ◎ | かさつき | ○ | かさつき |
| エポキシ樹脂 | ◎ | − | ◎ | − |
| フッ素樹脂(PTEF) | ◎ | − | ◎ | − |
| ナイロン6 | ◎ | − | △ | − |
| ナイロン66 | ◎ | − | △ | − |
| フェノール樹脂 | ◎ | かさつき | ○ | かさつき |
| ポリアセタール | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリエチレン | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリエチレンテフレタラート | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリ塩化ビニル(硬質) | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリカーポネート | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリスチレン | ◎ | − | ◎ | − |
| ポリプロピレン | ◎ | − | ◎ | − |
| NBR | ○ | − | × | かさつき |
| SBR | ○ | かさつき | △ | かさつき |
| ウレタンゴム | △ | − | × | − |
| クロロプレンゴム | ○ | − | △ | − |
| シリコンゴム | △ | 軟化 | △ | 軟化 |
| 天然ゴム | ◎ | かさつき | △ | かさつき |
| フッ素ゴム(バイトン) | ◎ | − | ○ | − |
※ユトルーナ2倍希釈液で50℃、1Hrおよび22Hr浸漬後の重量変化率を示します。
変化率 ◎:1%以下 ○:1〜3% △3〜10% ×:10%以上
浸漬実験手順は「JIS K 6301(10)浸漬試験」に准じています。
取扱い注意事項
- 水分濃度の管理
- 火気の取扱い
- 保護具の着用
- 救急処置
- @皮膚についた場合・・・
- 清浄な水で十分に洗浄する。
- A眼に入った場合・・・・
- 直ちに清浄な流水で15分間以上洗眼し、医師の手当てを受ける。
- B吸入した場合・・・・・
- 直ちに空気の新鮮な場所に移し、安静にし、医師の手当てを受ける。
- C飲み込んだ場合・・・・
- 吐き出させ、安静にして、直ちに医師の手当てを受ける。
- 局所排気装置
- 廃棄上の注意
- 排水処理
本品は消防法上の危険物に該当しません。但し、含有水分が減少すると引火点を有し、危険物(第4類第3石油類)に該当するようになりますので、下記の含有水分量以下にならないよう十分な管理を行って下さい。
TSA-N:水分 10%以上(適正管理値 60〜80%)
TSA-S:水分 10%以上(適正管理値 60〜80%)
本品の主成分は可燃性物質ですので、直火等の火気との接触は絶対に避けて下さい。
本品のご使用に際しては、保護手袋、保護眼鏡、有機ガス用防毒マスクを着用して下さい。
事故が発生したときは、次のような救急処置を行い、医師の手当てを受けて下さい。
洗浄機から漏れた溶剤ガスを作業者が吸入するのを防止するため、局所排気装置を設けて下さ。
本品を含む廃液を廃棄する場合は、許可を得た産業廃棄物処理業者に委託するか、償却処分をして下さい。
本品を含む排水を公共水域に排出する場合には、活性汚泥等の処理を行ってから排出して下さい。







