ドローンアプリケーション
宅配・運搬ドローンのグリップ圧力の計測
ご周知の通り、ここ数年ドローンを使用した宅配サービスへの関心が高まっています。Tekscan社の圧力分布計測技術は、運搬・宅配を目的とするドローンの開発・設計に役立っています。
一般的には、運搬・宅配ドローンには主に以下の2つの性能が求められます。
- 効率的に運搬物を運ぶ性能
- 運搬物の破損を引き起こす可能性のある衝撃などの外部要因に耐える性能
上記の2項目は、いずれも圧力に関連した側面があり、様々な動作中の運搬・宅配ドローンのグリップ力を定量化するための計測機がTekscan社の製品が必要でした。
Figure 1は、あるドローン開発企業がTekscan社の圧力分布計測技術を使用してドローンのアーム全体の圧力分布をマッピングしたものです。 この試験データは、ドローンが上昇および下降させた時にドローンがどれだけの重量を持ち運ぶことができるかを確認するためのベンチマークとして使用されました。
他にも似たような例をご紹介しますと、ドローン自身に衝撃力を加えるという耐久試験においてもTEKCAN社の圧力分布センサーが活用されました。これは、設計段階においてドローン自身の強度に対する弱点を探るためのもので、様々な重量物を運搬するドローン試作品をいろいろな高さまで上昇させ、落下させるという内容でした。この試験データから設計エンジニアが破損限界を定義付け、ドローン自身の強度UPに貢献する事ができました。
Figure 1:4つの独立したセンサーをパッケージの上に設置し、ドローンがパッケージを掴んで空中に持ち上げる際の圧力ポイントをリアルタイムで監視しました。 右下の部分は、他の部分よりも明らかに強いグリップ力で掴んでいることがわかります。